スタッフ
監督・脚本・編集/プロデューサー近浦啓
2013年、短編映画『Empty House』で映画監督としてのキャリアをスタート。2作目の短編映画『なごり柿(英題:The Lasting Persimmon)』(2015)は、第38回クレルモン=フェラン国際短編映画祭に入選。本作『コンプリシティ/優しい共犯』の前日譚でもある短編3作目の『SIGNATURE』(2017)は第70回ロカルノ国際映画祭に正式出品、ワールドプレミア上映。第42回トロント国際映画祭では北米プレミアを飾る。両映画祭で高い評価を受け、米アカデミー賞公認映画祭でもある第23回エンカウンター短編&アニメーション映画祭にてグランプリを受賞。2018年、本作で長編デビューを果たすや、第43回トロント国際映画祭ディスカバリー部門でのワールドプレミアを皮切りに、第23回釜山国際映画祭アジア映画の窓部門にてアジアプレミア上映、さらには第69回ベルリン国際映画祭キュリナリー・シネマ部門でヨーロッパプレミアを果たし、各映画祭で喝采を浴びた。日本でも第19回東京フィルメックスで上映され観客賞を受賞。完成から約2年を経て待望の日本公開を迎える。
プロデューサーフー・ウェイ
1983年生まれ、中国出身。2013年にフランスで最も有名な映画学校であるLe Fresnoyを卒業。短編映画第二作の『Butter Lamp』(2013)は、第66回カンヌ国際映画祭 批評家週間短編部門に入選。その後、世界各国100を超える映画祭で上映され、第36回クレルモン=フェラン国際短編映画祭ではナショナルコンペティション部門グランプリを受賞。2014年の米国アカデミー賞短編実写部門の最終ノミネートの5作品の一つに選ばれる。2016年、短編映画第三作として、『What tears us apart(英題)』を製作。フランスの名女優イザベル・ユペールが出演。ヴェネツィア国際映画祭2016年オリゾンティ部門にノミネートされる。北京・パリを拠点に、自身の映画製作会社[Mystigri Pictures] を設立。
共同プロデューサーナイ・アン
1963年生まれ、中国出身。ロウ・イエ監督のこれまでの全作品をプロデュース。2006年『天安門、恋人たち』がカンヌ国際映画祭コンペティションにノミネートされワールドプレミアされるも、国家広播電影電視総局から5年間の映画制作禁止という処分を受ける。その後、ゲリラ撮影で次作『スプリング・フィーバー』を製作、第62回カンヌ国際映画祭コンペティションで上映。最新作『ブラインド・マッサージ』は、 南京の盲人マッサージ院を舞台に巻き起こる人間模様を苛烈に描いた作品で、2014年、第64回ベルリン国際映画祭銀熊賞(芸術貢献賞)のほか、台湾のアカデミー賞・第51回金馬奨で作品賞を含む 6冠、その翌年アジア全域版のアカデミー賞とも言われる第9回アジア・フィルム・アワードで作品賞と撮影賞など数多くの賞を受賞。 また、女優としても、第65回ロカルノ国際映画祭にて、イン・リャン監督作品『When Night Falls』で最優秀女優賞を受賞。
撮影山崎裕
1940年生まれ、東京都出身。1963年日本大学芸術学部映画学科卒業。24歳の時『日本の華 浮世絵肉筆』(中村正義・小川益夫共同監督)でカメラマンデビュー。その後、記録映画、CM、TVドキュメンタリー、TVドラマ等で活躍。1988年『ワンダフルライフ』(是枝裕和監督)が初の劇場用映画の撮影、以後、是枝監督と『誰も知らない』(04)『歩いても 歩いても』(08)『海よりもまだ深く』(16)他多数を担当。他の主な作品には『沙羅双樹』『2つ目の窓』(03・14/河瀬直美監督)、『俺たちに明日はないッス』(08/タナダユキ監督)、『カナリア』(05/塩田明彦監督)、『永い言い訳』(16/西川美和監督)、『焼肉ドラゴン』(18/鄭義信監督)など。『トルソ』(09)では自ら監督した。
美術部谷京子
広島県出身。過去の主な担当作品:『シコふんじゃった。』(92/周防正行監督)、『Shall we ダンス?』(96/周防正行監督)、『誘拐』(97/大河原孝夫監督)、『バトル・ロワイアル』(00/深作欣二監督)、『陰陽師』(01/滝田洋二郎監督)、『それでもボクはやってない』(07/周防正行監督)、『天地明察』(12/滝田洋二郎監督)、『リップヴァンウィンクルの花嫁』(16/岩井俊二監督)、『北の桜守』(18/滝田洋二郎監督)など。